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先天性股関節脱臼

  先天性股関節脱臼

1.症  状
1)股関節開排制限(股の開きが悪い)(図39)
2)骨盤が傾くため脚が短く見える(脚長差)(図40)
3)太股の皮膚のしわが左右非対称。
4)股関節の動きが少ない

 

(図39)脱臼している側が開かない

 

(図40)脱臼している側の膝が低い

 

 

2.検  査
1)エックス線検査;
   生後3ヶ月以降にX線検査で診断します。
 
2)超音波検査;
   大腿骨頭に骨端核が未出現なので、診断には大変有効である。

 

3.治療について 
 出産の時に起きた脱臼はおむつの当て方や衣類の着せ方、だっこの仕方を心がければ自然治癒することがほとんどで、これらの脱臼予防運動により最近では股関節脱臼は急激に減少して、現在の発生率は約0.3%前後といわれています。
 一方胎児期におこった脱臼があるときには、生後3ヶ月以降にリーメンビューゲル(図41)というバンドを装着させて、できるだけ自然に整復するようにします

 (図41)リーメンビューゲル装具

   

 

5.病気について
 我が国では先天性股関節脱臼は変形性股関節症の最大の要因になっています。先天性股関節脱臼によって股関節の適合の具合が悪かったり、大腿骨骨頭が変形すれば、将来股関節の軟骨がはやく摩耗して、股関節の疼痛や可動域制限、脚長差あるいは跛行をきたすようになるのです。
 近年先天性股関節脱臼はおむつの当て方やだっこの仕方などの予防運動で激減して参りました。赤ちゃんを育てるときには股関節の開排運動を制限しないという発想が大切となります。
 リーメンビューゲルや牽引療法による治療においては、強引に整復に持っていくやり方は禁忌です。骨頭障害をきたし将来骨頭変形を遺残させるからです。