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脊椎側彎症

  脊柱側彎症

 側彎症の大部分が原因不明の特発性脊柱側彎症です。原因がわかっている側彎症には脊柱の
構造的な問題で生じる先天性側彎症や脳性麻痺などの神経に問題のある神経原性側彎症などがあります。一般的に問題となる特発性側彎症に限定して話を進めます。

 

1.症  状
1)背骨が曲がる。
2)後ろから見て肩甲骨の左右の高さが違う。
3)前屈みになったときに、後方から見て肋骨の隆起が左右で異なる。

 

2.検  査
エックス線検査;診断できます

 

3.治療について
 一般的には骨が成熟すると側彎の進行が止まるので、成長終了後までは定期的な診察が必要になります。低年齢で発見された側彎症は進行しやすいので早くから専門家の診察治療が必要です。装具治療の適応となるのは20度から45度の側彎症に対して、側彎の悪化の予防を目的に行われます。装具療法は成長終了時まで維持されますが、矯正効果はないとされています。手術は45〜50度以上の側彎に適応とされています。成人になれば重度の側彎以外はほとんど進行することはないと言われています。