頚椎捻挫(むち打ち損傷)
1.症 状
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1)後頚部の疼痛やこわばり。
2)めまい、悪心、耳鳴り。
3)神経根症状(頚椎の神経の枝の圧迫によりおこる)とは異なった上肢の疼痛、
感覚障害。
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2.検 査 |
1)エックス線検査;
骨傷や頚椎の不安定性を見つけることができます 。
2)MRI;
神経症状があるときにはMRIの所見は参考になります。ただし椎間板の異常所見は
ほとんどが加齢性変化です。
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3.治療について |
頚部の不定愁訴(後頚部痛や頚部のこわばり感)が主体であれば、軽い運動療法と短期的な薬物投与のみで様子を見ます。めまい・悪心や神経症状を伴っている場合は数日間の安静や頚椎カラーの装着を指示することはありますが、MRI検査などで神経に問題が及んでないと判断された時は、比較的早くから頚椎可動訓練やストッレッチなどの運動療法を開始します。薬物療法も有効です。その後牽引療法や温熱療法などを徐々に交えていきます。数ヶ月で大半の症状は緩解します。
神経症状が身体所見やMRI検査と矛盾していない時のみ継続的な診察が必要となります。
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4.薬剤について |
痛みの程度によって消炎鎮痛剤を処方します。筋弛緩剤なども有効です。
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