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薬剤科

 薬剤科

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薬剤科の紹介

調剤、製剤、D.Iなどの通常業務に加え、医師、看護師、その他の医療スタッフ、患者への薬剤の

情報提供および指導を行い、臨床現場での医薬品適正使用に関して重要な役割を担っています。

 

2022年5月時点 : 薬剤師 7名

 

◆認定資格等◆

学会名等 名 称
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師
日本緩和医療薬学会 緩和医療暫定指導薬剤師
緩和薬物療法認定薬剤師
麻薬教育認定薬剤師
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師
研修認定薬剤師
日本麻酔科学会 周術期管理チーム薬剤師
日本骨粗鬆症学会 骨粗鬆症マネージャー

 

 

 

業務概要

  薬剤科の業務についてご紹介します。

 調剤室

 

調剤室の業務は主に、入院患者さんのお薬を調剤する「入院調剤」です。

その他にも、錠剤・カプセル剤、散剤(粉薬) 、水剤、点眼剤(目薬)・吸入剤・貼付剤(シップ等)・坐剤など、数多くのお薬の在庫管理や使用期限管理も行っています。

当院では電子カルテが導入されており、医師が入力した処方情報が自動的に薬剤科に送信されます。

薬剤師は医師が処方したお薬について、用法・用量が適正か、飲み合わせに問題が無いかなどを確認し、患者さんに適切な処方がされるように調剤を行っています。医師の処方に対し、必要に応じて問い合わせを行うことがあります。

また、休薬が必要なお薬に関しては、電子カルテを利用し、適切な投与スケジュールにてお薬が処方されているか確認することで、有効かつ安全な薬物治療をサポートしています。

個々の患者さんに合わせてお薬を提供するために、小児や錠剤・カプセル剤が服用できない患者さんには、錠剤の粉砕化を行ったり、アドヒアランス向上のために一包化も行っています。

当院では調剤者と異なる薬剤師が最終確認を行い、複数の薬剤師の目で確認することで過誤防止に努めています。

お薬に関して不安や疑問に思われることがあれば、薬剤師にお気軽に声をおかけください。

 

 

 注射薬室

注射薬の調剤方法には、病棟ごとに一日分の注射薬をまとめて払いだす「箱渡し」方式と、医師の処方箋に基づき一人一人の患者さんごとに注射薬をまとめてセットする「一本渡し」方式があり、当院では「一本渡し」を行っています。

 

 麻薬管理

医療用麻薬は、全身麻酔手術時や手術後の痛み、がん疼痛、その他の激しい痛みに対して、また検査時の鎮静目的などで使用されます。

麻薬管理は、法令に基づき、購入から保管、払い出し、使用確認、残薬の処理まで病院内の医療用麻薬の管理を行っています。

また、激しい痛みの治療には、効き目が強い医療用麻薬の使用が必要です。

麻薬と聞くと不安に思う方もいらっしゃるでしょうが、痛みのある人に適切に使用されれば安全で効果的なお薬です。

医療用麻薬の適正使用に関する情報提供を行い、痛みで苦しんでいる方の疼痛緩和に貢献できるよう努力しています。

 

 薬品情報室

医薬品は有効性と副作用を十分確認した上で発売されます。

しかし、発売後、多くの患者さんに使用されることにより、それまで分からなかった副作用が発見されたり、新しい効果が認められることがあります。

多くの文献からこれらの情報を収集、整理して医師、看護師に提供し、薬物療法が適正に行われるよう協力しています。

 

 薬剤管理指導

 

病棟で薬剤師は、患者さんに対して薬の効果・副作用、使用する理由、使用方法について説明します。

さらに、薬の効果が得られているか、薬の使用に問題ないか、副作用が起こっていないか、飲み合わせに問題ないかなどを確認し、適切な薬物療法がおこなわれるように仕事をしています。

また、病棟や外来に配置している薬剤の管理にも関与しています。

 

 

 医薬品管理

医薬品の購入から使用まで、品質や経済性などを考慮して、医薬品を管理する業務を行っていいます。

具体的には購入管理(電子カルテにおける医薬品マスタの登録および保守、発注、検品)、在庫管理(棚卸・取りまとめ、日々の在庫の把握)を行っています。

また、厚労省が掲げる後発医薬品使用促進策に準じた後発医薬品の採用率向上および医薬品購入費削減を目的として、後発品の積極的導入に関する検討も行っています。

 

 

 注射薬の管理・無菌調製

◆ TPN(高カロリー輸液)の管理・無菌調製

TPNとはTotal Parenteral Nutritionの略で、食事が摂れない患者さんに十分な栄養を注射の形で補給する方法です。

十分な栄養を投与するため、身体の中心部にある太い静脈(中心静脈)から投与する必要があります。

近年では必要な栄養素の大部分を含んだ便利なキット製剤が汎用されていますが、当院では既製品で対応しづらい疾患のTPNを医師から依頼を受け、クリーンベンチ内で無菌的に細心の注意を払って調整しています。

 

◆ 化学療法の管理・無菌調製

抗がん剤は身体を構成する「細胞」に影響を及ぼすものが多く、投与を受ける患者さんの副作用への配慮と同時に、薬剤を取り扱う者への配慮も大変重要です。また、血管内に直接投与される注射剤は無菌であることが求められます。

そこで薬剤科では無菌性と調製者の安全性が担保される安全キャビネットを用いて抗がん剤の調整を行っています。

また、調整の際には投与量や投与間隔のチェックを必ず行い、抗がん剤による治療が安全に正確に行えるよう支援しています。当院では平成24年3月に安全キャビネットの設置に伴い、抗がん剤の無菌調製を始めました。

また、平成26年3月から閉鎖式ルートの採用に伴い、より安全かつ衛生的に調整・投与が出来るようになりました。